SBI証券の口座開設ボタンを押す前、比較サイトはほとんど見ていませんでした。決め手は「同僚が使っているから」、それだけでした。
以前の記事でSBI証券と楽天証券をポイント還元や手数料の面で比較しましたが、今回は少し視点を変えて、私自身が実際に両方を使ってみて、最終的にどう使い分けているかという、より個人的な体験を書きます。
最初にSBI証券を選んだ理由
投資を始めた当初、私はSBI証券から口座を開設しました。理由は、当時すでに投資を始めていた同僚から「SBI証券が使いやすい」と聞いたことがきっかけでした。制度や仕組みへの理解がまだ浅かった時期だったので、正直なところ「知っている人が使っているから」という、あまり深く考えない選び方だったのが実情です。比較サイトを開いて手数料表とにらめっこすることもなく、同僚の一言だけで決めてしまったというのが当時の実態です。

今振り返ると、もう少し比較してから選んでも良かったと思いますが、「まず始めてみる」という意味では、この選び方も悪くなかったと感じています。
実際に使い始めてみると、投資信託のラインナップの幅広さや、米国株を含めた商品の豊富さは、想像していた以上に充実していました。特に、最初はNISAでの積立だけを考えていたのが、後から個別株や米国株にも興味が広がった際に、同じ口座内で対応できたのはありがたい点でした。
一方で、SBI証券は投資信託の積立専用アプリと、株式取引用のアプリが分かれている構成になっており、最初はどちらを使えばいいのか迷いました。積立の設定や確認だけをしたいときは専用アプリがシンプルで使いやすい一方、個別株の注文をしたいときは別のアプリを開き直す必要があり、慣れるまでは少し戸惑いました。
後から楽天証券も開設した経緯
投資を始めて1年ほど経った頃、楽天証券の口座も追加で開設しました。きっかけは、日常の買い物で楽天のサービスを使う機会が増え、「せっかくならポイントをまとめたい」と感じたことです。
楽天証券を追加した理由
- 楽天カード・楽天市場など、日常的に楽天のサービスを利用していた
- ポイントを分散させず、一箇所にまとめたいと考えた
- 積立投資は複数の証券会社で並行して行うこともできると知った
実は、NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できませんが、課税口座であれば複数の証券会社を併用することも可能です。私の場合、NISA口座はSBI証券のまま維持し、楽天証券では課税口座での投資信託の積立を追加する、という使い分けをしています。

最初から2つの口座を使い分けるつもりだったわけではなく、生活の変化に合わせて後から広げていった、というのが実際のところです。
実際に使ってみて感じた違い
両方の証券会社を並行して使うようになって見えてきたのが、アプリの構成や操作の第一印象の違いです。私が実際に感じた印象を整理すると、以下のようになります。
SBI証券と楽天証券の違い
| 項目 | 私が感じたSBI証券の印象 | 私が感じた楽天証券の印象 |
|---|---|---|
| アプリの構成 | 積立専用・株式取引用など、目的別にアプリが分かれている | 1つのアプリで積立・株式取引・資産確認がまとめて完結する |
| 操作の第一印象 | 選べる商品・機能が多く、最初はどこに何があるか探すのに時間がかかった | 表示される情報が絞られていて、初めての操作でも迷いにくかった |
| 商品の探しやすさ | 選択肢が多い分、比較検討には向くが、最初は迷いやすい | 絞り込みがしやすく、初心者向けに感じた |
| ポイントの使い勝手 | Vポイント連携で、普段使いのポイントと合流できた | 楽天市場でのお買い物ポイントとまとめやすい |
これはあくまで私個人の主観的な感想であり、操作性の感じ方には個人差があります。ただ、実際に両方を並行して使ってみて感じたのは、「1つのアプリで完結する手軽さ」と「目的別に分かれている分、機能が充実している」ことはトレードオフの関係にあるということでした。あれこれ比較しながらじっくり運用したい人にはSBI証券、まずはシンプルに1つのアプリで始めたい人には楽天証券が合いやすいのではないかと感じています。
今、これから始めるならどう選ぶか
もし今の知識のまま、もう一度ゼロから証券会社を選ぶとしたら、私は「普段使っているサービス(クレジットカードや通販サイトなど)と相性の良い証券会社を、最初の1社として選ぶ」という基準を重視すると思います。理由は、日々のポイント管理や、積立設定のしやすさが、結果的に「続けやすさ」に直結すると感じているためです。
その上で、投資の幅を広げたくなったタイミングで、2社目を検討するという順序でも遅くはありません。実際、私自身がそうだったように、最初から完璧な選択をする必要はなく、使いながら自分に合う組み合わせを見つけていくという考え方で十分だと思います。
手数料やポイント還元の面でSBI証券と楽天証券を数字で比較した内容は、こちらの記事にまとめています。
証券会社選びでは、ポイント還元と同じくらい、長く使う上でのコストの差も見落とせません。売買手数料・信託報酬・為替手数料の3つに分けて整理した記事もあるので、少額投資で本当に見るべきコストを知りたい方は、あわせて確認してみてください。
【まとめ】
- 最初の証券会社は、同僚のすすめによる、あまり深く考えない選び方
- 2社目の楽天証券は、生活の変化(楽天サービスの利用増加)がきっかけ
- NISA口座は1つの金融機関のみだが、課税口座は複数の証券会社の併用が可能
- SBI証券は目的別にアプリが分かれ機能が充実、楽天証券は1つのアプリで完結しシンプル、という違い
- これから始めるなら、普段使っているサービスとの相性を最初の基準にするのも一つの方法

証券会社選びに正解はないと思っています。まずは1社で始めて、必要に応じて広げていく、というくらいの気持ちで十分だと感じています。普段使っているクレジットカードや通販サービスを1つ思い浮かべて、それと相性の良い証券会社はどこか、書き出してみるところから始めてみてください。

コメントを残す