日経平均株価が大きく上昇したというニュースを見ても、自分が保有しているグロース株の値動きはほとんど反応しない。そんな違和感を覚えたことがあります。以前の運用記録では触れなかった失敗の一つが、グロース株の市場区分でした。
成長性を見込んで、グロース株を中心に買っていた
私は投資を始めて間もない頃、「これから伸びそうな会社に投資したい」という気持ちから、グロース市場に上場している銘柄を中心に個別株を買っていました。将来性のありそうな成長企業に投資することが、大きなリターンにつながるはずだと考えていたためです。特に、業績の伸び率が大きく報じられている銘柄には強く惹かれていました。

「成長性がある=株価も伸びる」と、当時はシンプルに考えていました。でも、実際の値動きはそう単純ではありませんでした。
日経平均が上がっても、思ったほど恩恵を受けられなかった
しばらく保有を続けるうちに、あるとき気づいたことがありました。日経平均株価が上昇する局面で恩恵を大きく受けているのは、主にプライム市場の大型株が中心だということです。
日経平均を構成する銘柄の多くは、プライム市場に上場している大型・老舗企業です。プライム市場には時価総額が大きく、業績も比較的安定した企業が集まっています。一方のグロース市場は、これから成長を目指す新興企業が中心で、時価総額もプライム市場の銘柄に比べて小さいことが一般的です。この違いが、指数の動きと自分の保有銘柄の値動きのズレとして表れていました。同じ「株価指数が上がった」というニュースでも、実際にどの市場区分の銘柄が牽引しているかによって、自分の保有銘柄への影響度は大きく変わってきます。私が保有していたグロース株は、日経平均が上がる局面でもあまり値上がりせず、指数の動きに対して物足りなさを感じることが度々ありました。
気づいたこと
- 日経平均上昇時:プライム市場の大型株が中心に上昇し、グロース株はあまり連動しなかった
- 日経平均下落時:市場全体のリスク回避の流れに引きずられ、グロース株の方が大きく下落した
さらに厳しかったのは、日経平均が下落する局面では、逆にグロース株の方が大きく値を下げたことです。市場全体が弱気になったとき、成長期待の銘柄ほどリスク回避で真っ先に売られやすいという投資家心理の傾向を、身をもって実感することになりました。結果として、上昇局面での恩恵は限定的なのに、下落局面ではより大きな影響を受けるという状況になってしまいました。
成長性がある銘柄なら、市場全体が良いときに一緒に上がるものだと考えていたのです。実際には、市場区分によって値動きの性質が異なるという点を、後から痛感しました。
「単元数は少なくても、大型株を持つ」という選択肢
この経験を通じて感じたのは、単元数(株数)を多く持てる小型株・成長株よりも、単元数が少なくても市場全体の値動きと連動しやすい大型株を組み込んでおく方が、値動きの波をうまく捉えられたかもしれないということです。
もちろん、これは私自身の経験に基づく一つの反省であり、グロース株への投資自体が誤りだったというわけではありません。ただ、「何を期待して、その銘柄を選んでいるのか」を自分の中で明確にしておくことの大切さを、この経験から学びました。
会社員が陥りがちな「見落としの罠」
今回の経験から言えること
- 「成長性がありそう」という期待だけで銘柄を選ぶと、市場全体の動きとの連動性を見落とす
- 上昇局面・下落局面、それぞれでの値動きの性質を事前に理解しておく
- 成長性という一つの軸だけでなく、市場区分や値動きの傾向など複数の視点から銘柄を検討する
私自身の経験に基づく見方ですが、会社員として投資に割ける時間が限られている中では、どうしても「話題性」や「期待感」だけで判断しやすい場面があります。私自身、まさにその罠にはまった一人でした。

時間をかけて分析するのが難しいからこそ、「何に期待してこの商品を選ぶのか」を自分の中でシンプルに整理しておくことが、遠回りに見えて一番の近道だと感じています。
【まとめ】
- 成長性を見込んでグロース株を中心に投資したが、日経平均の上昇局面では恩恵を受けにくかった
- 逆に下落局面では、市場全体のリスク回避の流れに引きずられ、大きく値を下げた
- 単元数が少なくても、大型株を組み合わせておくという選択肢もあった
- 「何を期待してその商品を選ぶのか」を明確にすることが、判断ミスを減らす第一歩になる
今後は、銘柄を選ぶ際に「成長性」だけでなく市場区分ごとの値動きの傾向も確認し、大型株と成長株を組み合わせるバランスを意識していきたいと考えています。次に銘柄を選ぶときは、期待するリターンの理由と一緒に、その銘柄がどの市場区分に属しているかも必ず確認するつもりです。

失敗は振り返るたびに気恥ずかしさもありますが、同じように会社員として投資に取り組む方の参考になればと思い、正直に書きました。
この3年間の運用全体の記録は、こちらの記事にまとめています。
投資信託・個別株・仮想通貨、それぞれの特徴とNISA制度の使い方を比較した記事もあります。

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